システムエンジニアがきつい3つの理由|未経験の不安は解消できる?

システムエンジニアには「きつい」といったネガティブなイメージがあります。

IT業界に興味があっても、

「忙しかったらどうしよう」
「ストレスを溜めたくない」

そんな理由で、挑戦することをためらってしまう人もいるはずです。

そこで今回は「システムエンジニアがきつい3つの理由」をテーマに、具体例や解決策を解説します。

この記事でわかること

  • きついと言われる3つの理由
  • きつさを回避する3つの対策
  • エージェントを頼るべき理由
目次

システムエンジニアがきついと言われる3つの理由

システムエンジニアは、以下3つの理由から「きつい」と言われています。

  • 長時間労働(残業が多い)
  • 業務が難しい(ついていけない)
  • 人間関係に悩まされる

僕自身も悩まされた経験があり、上記の理由が退職を決心するきっかけとなりました。

長時間労働(残業が多い)

システムエンジニアのネガティブなイメージといえば、労働時間の長さや残業の多さです。

よく「デスマーチ」なんて言葉で表現されることもあります。

システムエンジニアは、なぜ忙しくなってしまうのか。おもな要因は、以下のとおりです。

  • 短納期
    融通が利かないクライアントから短い納期を求められる
  • スキル不足
    できないことに困っているうちに納期が迫ってしまう
  • 仕様変更
    急な依頼・トラブル対応(下請けあるある?)

エンジニアは、とにかく「納期との闘いの日々」を乗り越えなければいけません。

納期を決めるのはクライアントや上司。間に合わせるのは自分自身。

歯車がかみ合わないと、ガタガタと作業時間が増えてしまいます。

業務が難しい(ついていけない)

システムエンジニアの業務は、想像以上に覚えることが多いです。

業務内容が多種多様で、頻繁に情報のアップデートも必要です。

  • 開発フェーズによって対応業務が異なる
    (設計・コーディング・テストなど)
  • システムによって使用言語が異なる
    (Java・VB・C言語・Pythonなど)
  • システムにかかわる業務も把握する必要がある

担当範囲によって、覚えるべき業務手順は異なります。

また、プロジェクトが変われば、システムに合わせた開発言語の修得が必要です。

takuya

そもそも「何のために使うシステムか」も把握しないといけないね。

人間関係に悩まされる

システムエンジニアは「パソコンに向かって黙々と作業する姿」をイメージしがちです。

しかし、意外にコミュニケーション能力を求められます。

  • 社内での報連相
  • 発注元との打合せ
  • 中小やフリーランスは営業が必要なことも

とくに入社して間もない若手は、上司や先輩とのコミュニケーションで悩まされます。

わからないことだらけなので積極的に相談したい。でも、上司が忙しくて相手をしてくれない、対応が悪いなんてこともあります。

忙しさが目立つ業種だからこそ、不機嫌な上司に悩まされる人も少なくありません。

takuya

僕自身も不機嫌な上司に毎日悩まされました。

イメージだけでエンジニアを目指すのはやめとけ

イメージだけでエンジニアを目指すのはやめとけ

さまざまな業種や製品の「IT化」が進む現代では、システムエンジニアが注目を集めています。

「人気だから」「稼げそうだから」といった理由でエンジニアを目指すことは間違いではありません。しかし、本当に自分に合っているのかどうかを考えたうえで目指すべきです。

職場環境の「合う・合わない」は、そう簡単には変えられません。

未経験は「スキル不足」に悩む

エンジニア経験のない初心者は、スキル不足に悩むことが多々あります。

IT業界はエンジニアが不足しており、未経験者を募集している企業も少なくありません。そのため、教育を前提に未経験者でも挑戦しやすい状況ではあります。

しかし、入社後に長く続けられるかどうかは自分次第です。忙しさから教育に時間をさけないことも多く、基本的には自主的なスキルアップが求められます。

文系SEは「やりがい」に悩む

システムエンジニアは、文系出身者も多く活躍しています。しかし、慣れない分野であることから、入社前のイメージとギャップを感じてしまう人も少なくありません。

  • プログラミングに興味が湧かなかった
  • 職場環境のイメージが違った
  • 想像以上に難しさを感じた

企業によって得意先や開発するシステムが異なるので、想定とは異なる業務を担当することもあります。また、社内のコミュニケーションが希薄な企業も…

takuya

上司によって組織の空気感がガラッと変わりますよ。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発刊する『IT人材白書2020』によると、IT従事者における文系出身者の割合は以下のとおりです。

IT従事者における文系出身者の割合
  • 先端IT従事者※:30.2%
  • 先端IT非従事者:34.6%
※先端IT従事者は以下に該当する業務
(引用:IT人材白書2020
  • データサイエンス
  • AI・人工知能
  • IoT(Internet of Things)
  • デジタルビジネス/X-Tech
  • アジャイル開発/DevOps
  • AR/VR
  • ブロックチェーン
  • 自動運転/MaaS
  • 5G

文系出身で活躍しているエンジニアもいます。しかし、入社後の後悔を避けるためにも「本当にエンジニアとして活躍したいのか」とじっくり考えることも大切です。

女性は「働きやすさ」に悩む

システムエンジニアは繫忙期が多いことから、育休や寿退社のしづらさを感じやすい傾向にあります。

takuya

各種制度を設けている企業がほとんどですが、どうしても「しづらい雰囲気」を感じてしまいます。

また、結婚や産休にて職場を離れる女性も多いことから、ロールモデル(お手本)を見つけにくいといったデメリットも。

業務の悩みは誰にでも相談できますが、働き方は似たような立場や環境を経験しないと満足できるアドバイスができません。

システムエンジニアのきつさを回避する3つの対策

システムエンジニアのきつさを回避する3つの対策

システムエンジニアのきついイメージを知ると「じゃあ、やめておこうかな」と考えてしまいます。

しかし、すべてのエンジニアがきつい環境で働いているわけではありません。きつい環境を回避するためには「自分に合った職場選び」が重要です。

システムエンジニアに挑戦する場合は、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 就職(転職)エージェントの公開情報
  • 下請け企業かどうか
  • システム部の社員と面談する機会があるかどうか

就職(転職)エージェントの公開情報をチェックする

IT業界への就職(転職)を目指す場合は、エージェントが公開する以下の情報をチェックしましょう。

  • 平均年齢
  • 平均勤続年数
  • 離職率
  • 有休消化率
  • 育休取得者数
  • 新卒採用数
  • 新卒離職者数
  • 女性社員数

合同企業説明会や公式HPでも情報を得られますが、企業が直接発信する情報だけでは「マイナス面」を見極められません。

離職率が高い企業
  • 平均年齢が低い→中堅社員が転職で抜けているかも?
  • 平均年齢が高い→若手社員が早期に辞めてるかも?

どの企業も採用活動では「マイナスイメージ」を与えたくありません。

だからこそ、公平な立場のエージェントが示す「数字の情報」に注目してみましょう。

下請け企業かどうかをチェックする

下請け企業のすべてが悪いわけではありませんが、比較的きついことが多いです。

takuya

僕自身も中小の下請けエンジニアとして働いてましたが、デメリットを感じることが多かったです。

あくまでも個人的にですが、下請け企業で感じたデメリットは以下のとおりです。

  • 短納期のプロジェクトが多い
  • 社員の絶対数が不足している
  • 仕様変更の影響が一番大きい

企業が下請けかどうかを判断する確実な方法はありません。判断材料としては、以下の情報が役に立ちます。

「主要取引先」
システム開発会社が多い→「下請け」の可能性あり
非IT系(銀行・公共機関)が多い→「元請け」の可能性あり

「親会社」
システム開発会社→「下請け」の可能性あり

システム部の社員と面談する機会をチェックする

会社見学の機会がある場合は、システム部の社員と面談できるかどうかをチェックしましょう。多くの企業は社内見学を行いますが、事務担当との面談のみとなることもあります。

入社後にかかわるのはシステム部の社員となるため、事前に面談の機会があれば人柄や雰囲気を確認できます。

基本的に面談する社員は「比較的対応力(コミュ力)のある社員」です。その社員と合わなさそうと感じる場合は、将来性を考慮して回避すべきかもしれません。

不安を感じるからこそエージェントに頼るべき

「どうしてもシステムエンジニアに挑戦したい!」
「でも不安が残るから一歩を踏み出せない」

不安を感じながらもシステムエンジニアに挑戦したい人は、就職(転職)エージェントに頼りましょう。

どの企業を選んでも楽ではない

システムエンジニアがきついと感じる理由は「労働環境」が自分自身に合っていないからです。しかし、選んだ企業が自分に合っているかどうかは、基本的に入社してみないと判断できません。

どの企業を選んでも、入社後は慣れない業務に苦労するはずです。だからこそ、入社後に感じるギャップを少しでも抑えるためにも、エージェントの力を借りましょう。

自分の隠れた強みは第三者しか気づけない

エージェントは、自分自身の強みや得意分野を見つけられるようサポートしてくれます。

自分のことは自分が一番よく知っているはずなのですが、なぜか長所や得意分野は上手く把握できません。

エージェントが客観的に分析した強みは、第三者だからこそ気づくことでもあります。

知らなかった選択肢を見つけられる

一言でシステムエンジニアといっても、職種や業務内容はさまざまです。一般的にはプログラマーのイメージが強いですが、データベースやネットワークを担当する業種もあります。

入社前に業種や業務内容の選択肢を増やすことは、エージェントを利用する大きなメリットです。

入社後に「やめときゃよかった」と思わないためにも、最大の選択肢から最高の一手を見つけましょう。

システムエンジニアはきつい!自分に合っている企業を探してみよう

今回のまとめ

システムエンジニアがきついと言われる理由は3つ
  • 長時間労働(残業が多い)
  • 業務が難しい(ついていけない)
  • 人間関係に悩まされる
イメージだけでエンジニアを目指すべきではない
  • 未経験は「スキル不足」に悩む
  • 文系SEは「やりがい」に悩む
  • 女性は「働きやすさ」に悩む
きつさを回避するなら企業の情報をチェック
  • エージェントの公開情報(数字)をチェックする
  • 下請け企業かどうかをチェックする
  • システム部の社員と面談できるかどうかをチェックする

不安を感じるなら就職(転職)エージェントの力を借りよう!

システムエンジニアは「きつい」といったイメージがあります。しかし、IT化が進む世の中の最先端で活躍できるやりがいもあるでしょう。

2020年の働き方改革関連法の改正により、現在は残業時間や休日取得が少しずつ改善されています。

きつい職場を回避するためにも、まずは「自分に合っている企業」を探すことから始めてみましょう!

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